2022年03月29日
2022年03月01日
イエラ・レップマンの「子どもの本で平和をつくる」
しばらくSNSをお休みしていましたので、久しぶりの投稿となります。
今日は、ある絵本をご紹介。
イエラ・レップマンの「子どもの本で平和をつくる」
空腹で食べ物を求め、戦後の瓦礫のなかを歩く少女とその弟は、
街中にできたある建物にはいります。
そこには、世界中から集められた子供のための本が
おいてありました。本の世界をとおして、少しづつ
二人は夢や希望を思い描くことができるようになっていきます。
お話のなかで、読み聞かせをしている女性がでてきます。
彼女は実在の人物、イエラ・レップマン。
敗戦後のドイツで、子供たちに笑顔を取り戻したいと、
世界ではじめて子供のための国際児童図書館を作った女性です。
素晴らしい子供の本は、人々が理解し合う助けにもなると・・・
巻末に、そんなレップマンさんの解説も書かれています。
レップマンさんが目指したことと反対の出来事が、
今起こってしまっているけれど・・・
このお話から届けられてくるメッセージを大切にうけとめたいと、
あらためて絵本を読み返しています・・・
2021年12月24日
メリークリスマス
久しぶりの投稿となります。皆さん、いかがおすごしでしょうか。
大切な節目ともいわれていた冬至も過ぎて、もうクリスマスですね。
写真は、アトリエに飾ったクリスマスツリー
カイヅカイブキで作った生の葉っぱのツリーです。
お飾りにも生のもの、まつぼっくりやレモンの輪切りを!
レモンはお日さまをあびると光が透けてガラス細工みたい、
とても綺麗なんです。ほのかによい香りもします。
毛糸の羊やフエルトの雪だるまさんは、
友人たちと期間限定のクリスマスショップを開いては、
手作りのグッズを販売していたころのお人形さんたち。
なつかしい思い出です
今年は派手なお祝いはしないけれど、
ツリーを飾っているだけでも、ワクワクする気持ちとともに、
自然の恵みに感謝する気持ちもわいてきますね。
生のツリーだから、なおさらかな。
この一年にあった様々な思い、楽しかったこと、
嬉しかったこと、ちょっぴり悲しかったことも、
みんなみんな優しい光につつまれて、
空に輝くお星様のようでありますように。
そして、また次にむかう道を照らしてくれる光と
なっていきますように・・・
そんなことを静かに思うクリスマスです。
皆さんも素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
そして、良いお年をお迎えください。
2021年03月11日
今日という日に
先月、天国へと旅立った友人の、俳句集を作りました。
はからずも、震災のこの日にできあがってきたことが、
何か命のお便りをいただいたような・・・。
三月ほどまえに、「確信しました。人はいくつになっても変われます」と
メールをもらったことがありました。
人生が180度かわっても、そこに幸せをみつけていった友人の言葉は、
胸にずんとひびきました。そのあと残してくれた俳句は最後まで、
優しい気持ちになるものばかり。
そして最近読んだ絵本のなかで、切なくも素敵な一冊があります。
「わすれられないおくりもの」昔の名作絵本です
自分の命がもう短いことをしっているアナグマ。体はなくなっても、
「心は残っていくものだから」アナグマにとって、
死はこわいものではないけれど、残される友人たちのことが心配で、
お手紙をかきます。そうして旅立っていきますが、手紙が残されていても、
やっぱり友達はみな悲しみます。
そしてみんなは集まって、アナグマの思い出を語りあい・・・
そんなお話なのですが、最後に心あたたまる一文が。
「さいごの雪がきえたころ、アナグマがのこしてくれたもののゆたかさで、
みんなの悲しみもきえていました。アナグマの話がでるたびに、
だれかがいつも楽しい思い出を、話すことができるようになったのです」
なかなか癒えない悲しみもあるけれど、先に逝った人とのあたたかい思い出が、
今を生きていく力になっていきますように・・・
そんなことを思う今日この日です。
2021年02月08日
大切な友人の旅立ち
昨日、大学時代の同期でもある友人が天国へ旅立ちました。
一週間前には、お互いにありがとうと、ほめあいっこばっかりしているね〜、
と笑いながら電話を切ったばかりだったのに・・・。
そのあとに他愛もない、でもちょっと特別な蝉の抜け殻のこと、
幸せのおすそ分けといって書いたメールが最後になってしまった。
友人はその蝉のように、体という殻をぬいで魂だけになってしまったんだな・・・
職人さんみたいに手先がすごく器用で、立体作品なんか作ると
ものすごく上手だった。病気をして、入退院を繰り返し、
好きだった物作りまでできなくなってしまって、
どれほど苦しかったことだろう。
けれども、新たな人生を歩み始めて、素敵なお仲間に出会い、
日に日に生きることがシンプルになっていく友人の姿に、
本当にたくさんの感動と勇気をもらいました。
どんな時でも、たとえ病のさなかにあっても、
人生を深いところから受けとめると、
そこには優しい気持ちと感謝しか生まれてこない・・・
そんな大切なことをその友人から教わりました
写真は、お庭で咲いたばかりのスノードロップの花。
花言葉をみてみたら、なぐさめ、逆境の中の希望という言葉もあったので、ここに。